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奥田 政行 – アル・ケッチァーノ – テーマ曲
アル・ケッチアーノの奥田シェフのテーマ曲です。
《 Terra Madre ― 大地の頌 》
出羽三山の息吹から曲は始まります。全てを優しく包む雄大な出羽三山、そして、ホラ貝が空に響きます。
そして、その出羽三山を臨むレストラン・アル・ケッチァーノ。厨房に火が入り、庄内の豊かな食材が踊り、お客様の笑顔が弾けます。
その大地は、山形 庄内・鶴岡の大自然。山から海へ、海から山へ。
自然と歴史を紡ぎ、
奥田さんの哲学がその多様性をまとめます。母なる大地が響きます。
耕す人、穫る人、狩る人、多くの魂を奥田さんがイタリアンへと昇華させて行く
そして、最後は、奥田さんが歌うカンツォーネが響き渡ります。
随所に、ホラ貝や、シルク、フェザーの軽やかさ、グラスを傾けるワインの色彩が鏤められています。
出羽三山の息吹から、この曲は始まります。
すべてを静かに抱く雄大な山々。
その空に、修験のホラ貝が、祈りのように響き渡ります。
やがて視線は、
出羽三山を仰ぐレストラン――アル・ケッチァーノ へと降りてゆきます。
厨房に火が入り、
庄内の大地が育んだ食材が躍り、
皿の上で命を帯び、
客席には笑顔と歓声がひらきます。
ここは、山形・庄内・鶴岡。
山から海へ、海から山へ。
自然と歴史が行き交い、循環する土地。
耕す人、穫る人、狩る人。
幾多の手と魂が育んだ恵みを、
奥田政行の哲学がひとつに束ね、
イタリア料理へと昇華させていきます。
母なる大地の鼓動が、静かに、確かに響く。
そして終章、
奥田政行自身の歌うカンツォーネが立ち上がり、
この土地と料理、そして人々への讃歌として、
空間を満たしてゆきます。
曲の随所には、ホラ貝や、シルク、グラスに注がれたワインの色彩が、さりげなく、ちりばめられています。
ファイナルミックス
アル・ケッチァーノ 音楽の考え方
― 大迫淳英の音楽論 ―
1.使うテーマはトータルで一定
ひとつの楽曲で使用する音楽的テーマは、三つまでと決めています。
主題を増やしすぎず、音の記憶が身体に残る構成を大切にします。⸻
2.使う楽器は三つで構成する
音色の持ち味を最大限に活かすため、ヴァイオリン・チェロ・ピアノ の三つを基本編成とします。
それぞれが役割を持ち、重なり合いながらも濁らない響きを目指します。⸻
3.最低限の手数で演奏する
音に人為的な操作感を残さないため、演奏は必要最小限の動きにとどめます。
空気に直接振動を与え、音そのものが自然に立ち上がることを重視します。⸻
4.音楽全体の長さを4〜5分に
心地よく聴き続けていただくため、一曲の長さは 4〜5分以内 に設計します。
余韻を残しながら、集中力が途切れない時間感覚を大切にします。⸻
5.一曲の「カロリー」をできるだけ低く
食事と共にある音楽として、複雑すぎる和声や過剰な展開を避け、身体に自然に染み込む響きを選びます。
消化のよい音楽であることを意識しています。⸻
6.音楽は大自然のように在る
音楽は、地域と自然、食と身体、空間と人をつなぐ存在です。
形も匂いも持たず、風景や味を変えずに、心だけをそっと結びます。⸻
7.メロディーのパターンで構成する
ほのぼのするメロディ、ハッとするメロディ、しみじみするメロディ、一曲の中にいろいろなキャラクターが展開します。
8.食材を引き立てる「音楽のテンポ論」
テンポは、食材の持つ周波数や人の心拍数を基準に設定します。
決して煽らず、沈ませず、落ち着きと高揚の境界にあるテンポを探ります。
音楽は常に、料理とお客様を主役にします。⸻
9.透明感を持たせる
音は透明であることを大切にします。
身体に心地よく響き、旋律は情景を映すように、色彩ある後味を残す。それが理想の音楽です。
制作メモ
制作にあたり、奥田シェフから強く感じ取ったキーワードが「3」でした。
奥田シェフの料理哲学には、この「3」という数が随所に表れています。
当初、音楽も三拍子で構成することを考えましたが、
山形・庄内の大自然を思い描くと、
音楽は自然と四拍子へと向かいました。
ただし、イントロは三段階の構成
(奥田シェフが見出した“ヒットする音楽の手法”)とし、
テーマも三つの音の塊で形づくっています。
三つの音が連なり、
楽語でいえば三連符という
「三つの音のグループ」を基礎とした構成です。
中間部の広がりのあるメロディ、
そして終盤に現れるカンツォーネは、
「アル・ケッチァーノ」という言葉のイントネーションから
着想を得ています。
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