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大迫淳英 公式ブログ

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鉄道開業150年

[朝日新聞]

鉄道開業150年のあゆみ
150年の歩みをあらわす事象を42項目の年表が掲載されていました。
150年で42個の内、2つに関わることが出来た事がこの上ない光栄で、稀代なプロジェクトに参加させていただけた事に感謝しています。

42の歴史を見ていると、その中に「石川さゆりさんが歌う津軽開業・・・」という項目も!
これはきっと、社会現象となり、時代が動いた歴史を選び、年表にして頂いてるように感じます。
今、思い返すと「ななつ星」が誕生する時のエネルギーは凄かったです。壮絶で異様な異次元のパワーが渦巻いている感じでした。まさに時代を変えた瞬間でした。
当時の唐池社長、そして水戸岡先生、実務のリーダーの仲さん、そしてスペシャリストの職人さんたち、クルーの方々、全てがベストな状態で、絶妙なタイミングで響き合った瞬間でした。
私が「ななつ星」のプロジェクトに入ったのは運行開始の2年程前。
そして「ななつ星in九州」のプレス発表を初め、様々なプレス発表の台本、企画、まで全てを任せてもらい、演出をすべて噛ませていただき、演奏、マジック、映像を駆使したプランを実施してゆきました。
そして「演奏乗務員」と名乗り突き進みました。演奏家である前に乗務員でありたいと。クルーと同じようにお客様をお迎えし、クルーは料理をサーブしたりしますが、その代わりに私は演奏するというイメージ。
ななつ星の中で24時間働いていた感じです。

思えば、JR九州さんには私が企画することを、本当に自由に、全てさせてもらいました。
当初は、演奏も由布院あたりで2時間ほど演奏者を派遣してほしいとの依頼だったけれど、それでは特別な列車はできないからと断り、全日程乗せてくれるならやると話したのを覚えています。そして総合的な演出を提案しました。自分で大風呂敷を広げてしまったので、カメラマンから映像編集まですべて自分でやらないとならなくなり、すべての運行に乗務することになりました。夜通し仕事があるので、乗務中3日間一睡もせず徹夜ということも多々ありました。そうやって年間250日ほどななつ星の中で寝泊まりし生活することになっていったのです。(これらの事を書き出すと本一冊分くらいになってしまうので、今日はこのあたりまで。笑)

運行前の名前も決まっていない企画段階から携わり、とてつもないエネルギーが交錯し、形が出来、その列車で実施に乗務してお客様の反応まで感じると、確かに時代が動いた時だったと思います。

そして

その水戸岡DNAを受け継ぎ、THE ROYAL EXPRESSが、東急、JR東日本、伊豆急と普通ではあり得ないスキームでの新たな事業の在り方を示し、さらに北海道クルーズトレインを運行するという、観光列車の新たな扉を開いた瞬間も、同じく時代が動いた刻だったのではないでしょうか。

今のTHE ROYAL EXPRESSには、ななつ星が誕生したときのエネルギーに似たパワーを感じます。

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