THE ROYAL EXPRESS
演出・プロデュース
THE ROYAL EXPRESS
東急 THE ROYAL EXPRESS
2017年7月に運行を開始した東急「THE ROYAL EXPRESS」のプロジェクトに2016年9月から参加。8両編成のレストランカーとしては日本最大の豪華観光列車の演出をプロデュースすることになった。列車のコンセプト「美しさ、煌めく 旅。」のコピーを大迫が創った。このコンセプトには東急のコンセプト「美しい時代へ」という東急グループのコンセプトを意識して制作。「美しさ(を感じる心が)煌めく旅」という(カッコ)の言葉を秘めている。「美」というものの定義は非常に難しく、人それぞれ経験や価値観により美的基準は変わってくる。しかし、その「美」を感じる心は誰もが持ち得ているもの。その「美しさを感じる心」が研ぎ澄まされ「煌めく」旅となる事を願ってのコンセプト。まさにTHE ROYAL EXPRESSの舞台はその「美」の心を煌めかせる事ができるステージとなった。
THE ROYAL EXPRESS には4台のピアノが載っている(2,5,6,7号車)。搭載されているピアノはYAMAHA:N2(2,5、6号車)・YAMAHA:YDP-S54(7号車)。さらにマルチカーと言われる多目的な空間(3号車)での演奏も可能で、旅に音楽という要素をしっかりと取り入れる環境が整っている列車である。また、横浜駅にある専用ラウンジにもピアノが設置され、旅のどこを切り取っても生演奏がある旅が実現された。
テーマ曲「THE ROYAL EXPRESS」を制作。合わせて伊豆の四季折々の情景を盛り込んだ「伊豆の四季」4曲を制作し、テーマ曲を合わせて5曲となるCD「THE ROYAL EXPRESS」をリリース。
北海道クルーズトレイン
2020年より、夏のシーズンは列車を北海道に移動させ「北海道クルーズトレイン」として北の大地を走る。3泊4日で周遊する豪華な列車の旅を催行。その中で、大迫は列車と地域の方々の心を繋ぐために、停車駅でホームに降り立ち、地域の方々へヴァイオリンの演奏を届けた。
北海道のいたるところで多くの地域の方々が列車に手を振ってくださり、駅に列車を観に来てくださる。しかし特別な列車が来ても、迎えてくださる地域の方々と列車の間にはどうしても隔たりがある。大迫はその垣根を音楽で取り払いたいと考え、心から列車を迎えてくださる方々へ、大迫は列車から一歩降り立つことが大切だと考えた。自由に列車の中を観覧していただくこともできず、外から見るだけのTHE ROYAL EXPRESS。私がホームで演奏する事で、少しでも列車の中の雰囲気を音楽で感じて頂き、観光列車と地域の方々を、音楽で繋いでゆきたいと願っての演出であった。演奏を届けた駅は、帯広、幕別、池田、釧路、標茶、川湯温泉、知床斜里、北見、遠軽、旭川。それをすべての運行で実施し、延べ70回のホーム演奏(2021年)を展開。
四国・瀬戸内クルーズトレイン
2024年の冬より、列車を四国・瀬戸内地方に移動させ「四国・瀬戸内クルーズトレイン」として豊かな瀬戸内の海沿いを走る(1月末〜3月上旬)。まず岡山から出発する列車は瀬戸内の海を渡る。瀬戸大橋を特別にゆっくりした速度で走り絶景を味わう。3泊4日で周遊する豪華な列車の旅を催行。その中で、大迫は列車と地域の方々の心を繋ぐために、停車駅でホームに降り立ち、地域の方々へヴァイオリンの演奏を届けた。
静岡・富士クルーズトレイン
2024年の秋より、いよいよTHE ROYAL EXPRESSはJR東海のエリアに乗り入れた。静岡・富士クルーズトレインとして11月〜12月に東海道線を静岡・浜松・新居町まで静岡エリア走る。このツアーは特に食の魅力が満載。車内で鰻(供水うなぎ)が提供され、焼津からは「サスエ前田魚店」の前田さんが仕立て、朝水揚げさればばかりの魚がホームから車内に積まれた。そして、全て車内で捌き絶品の料理へと生まれ変わり、お客様を唸らせた。特別な3泊4日で富士山を長めなながら周遊する豪華な列車の旅。東海道線でも大迫は列車と地域の方々の心を繋ぐために、停車駅でホームに降り立ち、地域の方々へヴァイオリンの演奏を届けた。