音楽物語
音楽物語「祈りの島」
カクレキリシタンの物語
大迫淳英が2015年から取り組んでいるプロジェクト。このきっかけは一人の画家との出逢いでした。
五島・有福島出身の画家ウエダ清人氏とともに訪れた五島でカクレキリシタンに出逢いました。私はその世界に引き込まれて行きました。まだ世界遺産に登録されるだいぶ前のこと。この祈りという250年に及ぶ事実の上に、今の賀崎、今の日本が形作られています。もう文化であると考えました。宗教を超え世界の全ての人々の自由と平和の象徴として存在します。音楽を通して文化を語り継がなくてはなりません。そして世界遺産登録を推進する活動に参加し音楽物語「祈りの島」の制作を進めました。
そこから、通算で20回以上五島列島に渡り、島々を巡り、カクレキリシタンの方々に話しを聴き、勉強をしながら想いを深めてこのテーマに向き合ってきました。250年もの間、信仰を守り抜いたキリシタンの方々の事を、私は文化として伝えなくてならないと心に誓いました。五島列島をテーマにしていた音楽物語の範囲を広げ、私は平戸、生月、長崎、茂木や福田、黒崎、出津、島原、大村、天草と、あらゆるところに出かけ勉強を続けました。また、世界遺産登録の発起人である柿森氏に薦められて「長崎の潜伏キリシタン研究会」に所属し、研究を進めたのです。そして、7年の年月を経て2021年にようやく台本が完成。残るは最終曲「讃歌」の合唱部分を創るだけとなりました。
[概要]
音楽物語「祈りの島」
脚本:大迫淳英
作曲:中原達彦
絵画:ウエダ清人
監修:柿森和年
公演時間:40分
全10曲+BGM11曲で構成