THE ROYAL EXPRESS

[春]〜河津桜が咲く小径〜

まだ冷気が肌を刺すころ
河津桜が、日本に春の到来を知らせる

その知らせに、慌てるように梅が色づき
貴賓溢れる佇まいをそぞろ歩く
そして賑やかに 吊し雛が街を彩る

[夏]〜ペリーの居た港町〜

ペリーの来航を感じるころ
海が鮮やかな色に輝きはじめる。

下田の八幡様に、各町から太鼓台が繰り出し
活気溢れ、熱気に包まれる
龍宮窟に、歓喜が響き、波がしぶく

[秋]〜すすき野原を渡る風〜

高原にはすすきが靡くころ
静かな紅葉は、湯煙に包まれる

石廊崎から望む夕陽が海を赤く染める
天城の山を吹き抜ける風に、心を奪われ
静かに煌めく夜空を迎える

[冬]〜冬の清例な空気と水、海　そしてフィナーレ〜

金目が市場を賑わすころ
新しい年を気ぜわしく迎える

山麓ではキュッと引き締まった水が
山葵を磨き上げる
澄み切った空に 富士の山が 大地の恵みを感じさせる